ぶどう絵日記

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「めろん」

「あ、さうださうだ」その時私は袂の中の檸檬を憶ひ出した。本の色彩をゴチヤゴチヤに積みあげて、一度この檸檬で試して見たら。「さうだ」
(梶井基次郎「檸檬」 引用元:青空文庫http://www.aozora.gr.jp/)

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・・・・・
あれ?







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町を歩いてゐると、トラックに果物を沢山乗せた露店を見かけた。「めろん 二百円」と書かれた紙をぶら下げたその荷台には美味しさうな蜜瓜が山と積んであったのだ。
余はふと立ち止まって、所在なく辺りを見回す店員に声をかける。
「美味いかい?」「食べてみてよ」
小さく切られた橙色の果実を口に入れる。とろりとした果汁はなんとも甘い。
「これ、七百円の」「二百円のは?」
「・・・これ」
なんともばつの悪い顔をして指した先に、野球ボールを一回り大きくしたやふな蜜瓜が無造作に転がってゐる。
「さうだ、兄の部屋で、積み上げた本のうへに置いてやらう。さうしたらあの気詰まりな兄も大笑いするだらう」

そして、余の試みは兄の失笑を買ふことだけは成功したのだ。
(姉小路九郎「めろん」)

露店で売っている果物は、なんとも美味しそうで思わず財布の紐が緩みます。
普通の商店と違って、おじさんとの値引き交渉も楽しい。
今回は700円の一個に200円のを2個オマケしてもらいました^^
一週間くらい置いたら美味しく食べられるそうです。
でも、200円と書いているのにメインの商品は700円って、ちょっとズルイですよねw
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by kurouhougan | 2008-06-15 11:37