ぶどう絵日記

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マスカットベリーAの感動

ベリーAといえば、以前はかなりの量が生食で食べられていたそうですが、実はあれ、ワインにも生食にもなる便利なブドウなんです。

以前書きましたが、新潟の川上善兵衛が米の不作に苦しむ農家のために、
「米には使わない斜面でつくれて」
「生食としてもワインとしても売れて」
「日本の環境で作りやすい」
3条件揃ったブドウとして、1927年にかけあわせで作出されたこのブドウ。

※ラブレスカ系の「ベリー」とヴェニフェラ系の「マスカット・ハンブルグ」の合いの子です。

私財を投げ打ってまで、貧困に苦しむ小作農のため、ワイン事業に人生をかけた善兵衛の偉業は、いまや甲州と並び日本のワインを代表する品種の一つとなっています。

b0094717_10365886.jpgシャトー酒折 マスカット・ベリーA樽熟成
キュベ・イケガワ 2005


甲府にあるシャトー酒折で購入した逸品。
ブドウ栽培家の池川氏が丹精こめて作ったベリーAを丁寧に醸造したそうですが、その味わいは・・・

朱色がかった薄いルビー色。
落ち着いたドライハーブや乾物系の香り。
シルキーで上品な口当たり。
淡雪のような余韻

上級のブルゴーニュ、良く作られたボジョレーに匹敵する、素晴らしい出来。


以前から醸造家の中でもベリーAはピノノワールやガメイに近い味わいがあるという意見があったのですが、まさかここまで仕上がるとは。
しっかりとした栽培・醸造により、80年経った後も進化し続ける
川上善兵衛の夢、未だ終わらず。
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by kurouhougan | 2008-01-12 10:37 | ワイン